I am 与太郎

やりたいことは全部やる

フィリピン留学 トランプ詐欺編

 

セブ島へと到着しました。

 

事前に申し込んでいたシェアハウスの管理人さんに迎えにきてもらいシェアハウスへと向かいました。

 

フィリピンで学校の寮に入らず外部のシェアハウスに住むのはちょっとレアケースです。この方が費用を抑えられるためにやりましたが、理便性も考え1ヶ月後には学校の寮に入ることになります。

 

 

僕はセブの都会の方に来てしまいました。

正直街の印象は「汚い」でした。空気は本当に汚い。。。交通量半端ないし。。

近代的なビルが立ち並んでるすぐ隣の路地にはボロボロの家で人々が暮らしています。

正直僕は2日目くらいに「合わないな」と思ってしまいました。。。

人も空気も食べ物も全て好きにはなれなかったです。

 

 

初日はオリエンテーションなどをこなし、翌日から授業が始まります。

チャラついたやつが多いなぁ〜っていう印象。

授業は生徒によって受ける時間が違います。

がっつりやる人は1日8時間くらい、僕は4時間で申し込んでいましたが期間短縮のため6時間に増やしました。

 

 

授業は一応マンツーマンで僕の行った学校は個室ではなく、ただ1つ1つの机に仕切りがあるだけなので隣の声なんかもバッチリ聞こえて来ます。

 

文法、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングなど自分でカリキュラムを組めるので自分の苦手分野など目的に合わせて組めるのは良かったです。

 

気に入らない先生はチェンジすることも可能です。

ただしチェンジをしたら確実にバレるのでそのあとも学校で顔をあわせるのが気まづい人はいるかも。僕は何回かチェンジしました。

なかなか皆さん気が強いので何人かの先生とは衝突していました。

 

あと、ゲイが多いです。5人に1人はゲイです。

 

 

授業開始から1週間ほどたった頃、学校終わりに僕は1人でセブの2大ショッピングモールの1つSMショッピングモールに行きました。

広いショッピングモールで、いろんなお店を見て回っていました。

すると1人のフィリピン人のおばさんから声をかけられました。

 

おばさん「Are you Korean?」

 

僕「No, I'm Japanese」

 

おばさん「おー日本人!私の妹がもうすぐ早稲田大学に留学に行くのよ!!」

 

僕「へー」

 

おばさん「日本のこと色々聞きたいからちょっと座って話さない?」

 

僕「いいよ」

 

という流れで少し話すことになりました。ちなみにおばさんは日本語が喋れません。

 

おばさんは妹の写真を見せて来ました。別に可愛くはありません。

「妹と電話で話してくれない?」とも言われましたが電話繋がらず。

するとここから「妹が日本に行ったら妹の部屋に泊まってもいいよ」などと、なぜかおばさんは僕と妹をくっつける方向で話を始めました。

その後「一緒にうちでランチしない?妹もいるから」と。

断る理由も特になかったのでついて行くことにしました。

 

おばさんの兄もショッピングモール内にいるとのことで合流し、タクシーで彼らの自宅まで行くことになった。

 

車中ではおばさんが僕の隣に座り、紙に何かを書いていた。

 

どうやら英単語だ・・・

紙にびっしりと書かれた英単語を僕に見せ「これの日本語読みをローマ字で書いてくれ」と言うので、めんどくさかったが書かされた。

後になって思うとこれは僕に道を覚えさせないための技だったんだろう。

 

 すぐ近くと言っていたが待てど暮らせど着かない。。。

気がついたら結構な郊外まで来ている。

運転は荒く、道はボコボコで僕はゲロを吐く寸前だった。。。

 

ようやく家に着くとまずリビングに通されクラッカーを渡された。

「なぜクラッカーだけなんだ?!」今から大金を奪い取ろうというやつに飯ぐらいくれてやってもいいだろう。。。当時は車酔いのせいで食欲もなかったので特に気に留めなかったが、後からそのことを思い出してムカついた。

 

その後おばさんの姉を紹介された。この姉は少しだけ日本語が喋れた。

しばらく会話をしていると今度は家の主人と思しきおじさんがやって来た。

このおじさんともしばらく会話をしていた。

待てと暮らせど飯は出てこないし、おばさんの妹も出てこないじゃないか。

その後おばさんは2度と僕の前に姿を表さなかった。。。

 

僕の体調も回復して来た頃、主人のおじさんが「俺はカジノで働いてるんだ」と言い出した。

正直カジノに興味がある僕はその話に食いついた。

彼はセブシティのカジノのVIPルームで働いていると言っていた。

すると彼は僕に何のゲームをプレイするか聞いて来た。

僕が「ブラックジャック」と答えると、彼は「勝ち方を教えてあげるよ」と言ってきた。

僕は「どうせベーシックストラテジーだろ」と思っていた。

そして彼は自分の部屋へと僕を案内した。

部屋には小さいながらもカジノのカードゲームで使うテーブルもあった。

 

ブラックジャックを実践しながら彼が僕に色々と説明してくる。

どうやらベーシックストラテジーではなさそうだ。

 

 

これは・・・イカサマだ!!!

 

 

イカサマはシンプルなものだった。

細かいことは忘れたが主人がディーラーとなり、僕と組んで僕を勝たせるといったもの。

 

 それから数回練習をしたのち彼が「今度VIPルームに招待するからこれで稼がせてあげるよ」と言って、僕はこれで終わりかと思いきや今度は「今知り合いのタイの富豪が来てるから彼をハメよう」と言ってきた。

僕は特に了承もしてないが彼はすぐさまそのタイ人に電話をし始めた。

それからものの5分程度でそいつはやってきた。

 

風貌は60代くらいのバーコードハゲでサングラスをかけスーツを決め金のアクセサリー類をジャラジャラ纏った、映画「アウトレイジ」に出てきそうなやつだった。

彼の名は「Mr. モーコン」 僕は「Mr. Happy」として戦うことになった。

 

そしておじさんが$100札(なぜか米ドル)をくれ「これで遊んでいいよ」と言ってくれた。

 

僕もこの時は自分のお金を賭ける気は全くなかった。

 

僕はもらった金で打ち合わせ通りイカサマゲームをした。

 

もちろん勝ちまくる。相当チップも貯まってきた。

 

が、Mr.モーコンはさらに金を賭けてくる。なぜか米ドルで。しかも100万円くらい一気に賭けてきた。

 

僕のチップがMr.モーコンの賭け金に釣り合わなくなった時、ディーラーである主人が僕に「ちょっと手持ちはあるかい?」と言ってきた。

 

僕の財布の中にはフィリピンペソで2万円ほどあったのでこれを追加で出した。

 

さらにゲームは続く。

 

例によって僕は勝ちまくり手元にあるチップも増えてきた。

 

ここでまたMr.モーコンが莫大な額を賭けてきてチップが足りなくなった。

 

すると主人が「もうお金ない?」と聞いてきたので僕は「家にまだあるわ」と言ってしまった。

 

すると主人が「1度ゲームを中断してそのお金を取りに行こう」と。

 

今は懐かしきおばさんの姉と兄が同行してタクシーで僕の家までお金を取りに行くことになった。

 

もうこの時点では「これは詐欺かな?」と頭をよぎっていたが僕の気持ちは「もし1%でも詐欺じゃない可能性があるなら俺はその1%に賭ける!!」と。

それに例えこれが詐欺だったとしてもネタとして相当面白い経験なんじゃないかと思っていた。

が、のちに調べてみると東南アジア界隈では非常に有名な手口だそうでネットに転がってる他の被害者の手口とまるで同じだった。。。

かなり古典的なものに騙されてしまった・・・せめてもうちょい珍しいものだったら良かったのに、と地味にこれがお金を失ったことよりショックだった。。。

 

 

そして家にあった僕の手持ちの全財産約15万円を持ってったが姉が「クレジットカードはない?」と。

 

「クレカで日本にある金を引き出せるでしょ」とも。

 

僕は「俺のカードは引き出せないやつだよ」など適当なことを言った。

 

すると姉は「じゃあそのカードで金の代わりになるものを買おう」と言い出した。

 

僕「おいおいおい・・・いいぜ!」

 

ということで事の発端となったSMモールに行き宝石屋に入って金のペンダントを買った。これも約15万円。

 

そして彼らの家へと戻りゲームを再開した。

 

その後も順調に勝っていく。

 

この時僕の手元のチップは数百万円という単位で積まれていた。

 

ここで主人の合図により次がラストゲームになることになった。

 

ラストはお互いに手持ちのチップを全て賭けた。

 

ラストゲームが始まり僕はヒットとスタンドの選択ミスをしてしまう。

 

内心「やっちまった」と思ったが、それでも僕のカードは強い。

 

相手が勝つ確率は限りなく低い。ある特定の数字を引かない限り勝ちはない。

 

そして彼の次のカードが配られた。

 

まさにそのカードだった。。。

 

僕は負け、全てのチップを失った。実被害額30万円以上。

 

 何れにしても負けていたんだろうが、もし僕がミスってなかったらどういう展開になっていたのかが気になった。

 

そして姉にタクシーで家まで送ってもらえるかと思いきや、全く知らない場所で降ろされた。。。

 

その後は自力で帰り悲観した。かれこれ5〜6時間の出来事だった。

 

だが実は彼らはこれで終わりにせず後日続きをやろうと持ちかけてきた。

 

その後も何度かメッセージのやり取りをしていた姉が「私たちは今あなたのために軍資金集めを頑張っていて銀行にお金を借りようとしてるけど保証金が必要だから少し貸してくれないか」と・・・「まだ俺から金を搾取しようとしているのかこいつらは。。。」と怒りに震えた。

 

騙された僕も哀れだが騙した奴らはもっと哀れだと思い、「騙す側の人間になるくらいなら一生騙される側でいいや」とすら思えた。

いや待てよ、騙される側が存在するから騙す側がいるんだ。だとしたら1人1人が騙されないよう努力するのが詐欺を撲滅する一番の方法なのかもしれない。

 

 

詐欺ダメ。ゼッタイ。