I am 与太郎

やりたいことは全部やる

オーストラリア ワーキングホリデー ミートファクトリー編

皆さんこんにちは与太郎です。

 

 

ミートファクトリーのある町へとやってきました。

 

海沿いにバッパーを見つけました。

 

ですが、まだお金がないので$15で買ったテントで寝ます。

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蟻は入ってくるわカラスはうるさいわ寒いわで大変でした。

テントや寝袋は良いものを買ったほうがいいです。

 

ミートファクトリーの募集を行なっていたエージェントと会ってひとしきり説明を受けます。

 

基本的に毎朝5〜6時に工場へ行き、仕事のウエイティングをします。

ポジションに空きが出来次第、人員を補充していく感じです。

大体1日に3〜5人補充されていく感じでウエイティングルームには常に30〜50人の仕事待ちの人でいっぱいでした。そのほとんどが出稼ぎに来た韓国人と台湾人です。

エイティングルームは常に葬式のような静けさに包まれた異様な雰囲気です。

その日選ばれなかった人たちは帰宅して仕事をもらえるまで毎朝通い続けます。

 

初日は契約書の記入などの登録手続きをしに行きましたが、なんでもミートファクトリーの仕事をするにはQフィーバーのワクチンを打たなければならないらしく、このワクチンと制服、装備代の数百ドルが初回の給料から天引きされます。

 

 

そしてウエイティング3日目の朝、 いつも通り葬式のような雰囲気の中オージーのスーパーバイザーがやって来てエージェントに何か伝えます。

 

するとエージェントが僕らに向かって「パンチ」やりたい人いるか?と問いかけて来ました。周りの人間は全員うつむいたまま『しーん』。。。

せっかく仕事をもらえるチャンスなのにバカかこいつらはと思いながら僕が手を挙げました。

するとエージェントは「マジか?かなりキツイぞ!!」と言ってきました。

実はこのパンチという仕事はみんなが一番やりたがらない仕事だそうだ。

もちろん僕は「やります。むしろやりたい」と言い、たった3日で仕事をゲットすることができました。

 

 パンチの仕事内容は簡単に言うと「羊の皮剥ぎ」です。

 

その様が羊にパンチを食らわしているかのようなのでパンチと呼ばれている、と思う。

僕はナイトシフト(15時〜24時)の仕事をもらった。

仕事は平日の週5日で土日休み。

 

仕事初日、長靴を履き、ヘルメット、エプロンと薄っぺらいゴム手袋を身につけた僕が案内されたのは「KILL FLOOR」だ。

 

いかにもな名前だが扉を開けて入ってきた景色はまさにキルフロアであった。

 無数の羊たちが逆さ吊りにされ血を垂らしながら流れていく。。。

 床一面血の海、そして羊独特の臭さがある・・・最初は少し衝撃的だった。

 

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僕の後ろの方ではギロチンで羊の首をちょん切っている。

 

その後いくつかの工程を経て僕らの前に来た羊の皮を片手で持ち、もう一方の手を羊の後ろ足の付け根部分から肉と皮の間にパンチを打ちおろすように突っ込んでいく。

 これが慣れるまではなかなかうまく突っ込めずに大変だ。

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左側パンチ済み、右側未パンチ。

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両方パンチ済み。

パンチの後も皮と肉の癒着を綺麗に剥がす作業が続く。

もちろんここでも手を酷使する。

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さらに剥がしていく。

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 ここまで剥がすのが僕らの仕事。

 

 

こういった作業を7〜8人で回していくため、お互い助け合いながらできる。

全員ができる人間の時は非常にスムーズでストレスが少ないが、下手な奴が混じったり新人が入ってくるとその分僕らにかかる負担が大きくなるのでかなりストレスが溜まる。

パンチはそのキツさや痛さによって脱落する奴も多いので入れ替わりが激しく、なかなかメンバーが定着しない。

 

手を酷使するので爪は死に、関節を痛め皮も剥ける。

僕は人差し指から薬指の爪6枚がほとんど剥がれかけ、うち1枚は完全に剥がれ落ちた。爪にテーピングを巻き痛みに耐えながらの仕事が続いた。

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まず血豆ができる。

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血豆が潰れる。

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パンチ中は摩擦を低減させるため常に手を水で濡らしておくのでふやける。

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なくなる。

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爪が死ぬ。くっついているように見えるが実際ついてるのは根元部分だけで剥がそうと思えばすぐ剥がせる状態。

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右手も死ぬ。

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手もムケムケ。

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ひっつき虫のような植物が羊の身体中にくっついている時は最悪。腕までボロボロ。

  

毎朝起きると指が痛い。バネ指というものにもなった。

 

幸いにも今は全ての爪が健康的に蘇っている。

 

このパンチの作業はハードだがデリケートでもある。

 

皮と肉の部分を剥がすときに綺麗に剥がさなくてはならない。

 

下手な人間がやるとどうしても肉部分の薄皮を傷つけてしまう。

 

するとオージーのスーパーバイザーが僕らに向かってFUCK!!”と叫ぶ。

 

これを1日何回聞いただろうか。。。

 

まるで僕らは奴隷のようだった。

 

 

 

日常生活はというと、基本的に仕事中心で仕事後にジムに行って筋トレをするといったルーティンだった。

休みの日は主に買い物や指の回復に務めていて、たまにメルボルンまで行って遊ぶこともあった。

 

 

このような生活を送りつつ着実にお金を貯めていった。

時給は$24〜5だったのでいい感じで貯まっていった。

 

 

余談だが僕はここに来て初めてサードビザ”の存在を知ることになる。

 

何人かの台湾人がもうこの工場で働いて3年目だとか4年目とか言っていたので詳しく聞いてみると、彼らはワーホリビザの2年間を終えたら1度国へ帰り、名前を変え、パスポートを再取得し、新たにワーホリビザを申請するといった方法だ。

 

なので彼らはサードビザ、フォースビザを使い合計で4年間いることになる。

しかもここに来ている大半の台湾人は出稼ぎ目的なのでなのでワーホリの期間全てを工場で過ごす。

もちろん英語なんて喋る気もなければ勉強する気もない。

かなり可愛い女の子もこの方法で滞在していたのには驚いた。

 

「違法じゃないの?」と聞いてみると「もちろんダメだよ!でもみんなやってる!」と全く悪びれる様子もなく台湾人の中では普通のことらしい。

それだけオーストラリアの給料は台湾人にとって魅力的なのだろう。

 

 

 

 

パンチを始めて3ヶ月が経とうとしていた頃、ある噂が流れた。

 

「羊のKILL FLOORのナイトシフトがなくなる」と。。。

 

これは困った、僕の働いているフロアじゃないか。ここが潰れたらまたウエイティングに戻ってしまうのではと心配していた。

実際多くの人間が職を失ってウエイティングに逆戻りした。。。

ただし、優秀な人間はフロアが潰れる前に順次声をかけられ他のフロアへの配属が決まっていった。

そして僕も新しい配属先が決まり、ウエイティング期間を設けずに働けることになった。

 

 

 

次の職場は・・・KILL FLOOR。。。